【結果】ジュニアワンデイ
【結果】9/24 ワンデイ グリーンボール
優勝 日垣陽菜子(ファーイースト) 準優勝 天本知希(狛江ATP)
今回の参加者は久しぶりに他倶楽部のジュニアが大半で少し違う雰囲気の大会となった。
この日は8人での開催となり、各リーグで順位が決まったあとに全員が順位戦を行った。最近のグリーンボール大会ではほぼ毎回、決勝まではいっていた山本容央は優勝するつもりで意気込んでいたがリーグ初戦でまさかの敗退。本人に聞くと「気を抜いていた」という。勝負はそんなに甘くないので足元を救われた。実力があってもほんの少しの気の緩みで結果が変わってしまう。どんな相手でも決して舐めてかかってはいけないということを学んだはず。
そんな中、決勝に残ったのは日垣陽菜子と天本知希。二人とも以前見た時より成長していて感心した。日垣はリーグ戦の時から終始攻めの姿勢で戦っていた。それと反対に天本は確率の高いテニスで決勝まで駒を進めた。日垣がリードしてそのまま終わるかと思ったがしつこく、じわじわと天本が追い上げ、どちらに転ぶか分からない試合になったが最後は変わらず攻め続けた日垣に軍配があがった。天本は自分の良さを生かしつつ自分からコートの中に入って展開していく力がついてくると面白そうだと思った。テニスは確率のスポーツでもあるが自分からポイントを取りに行くことができないと最終的に強い選手にはなれない。しかし攻めることでミスのリスクが高くなるのでそこのバランスが難しい。たいてい力の弱い低年齢の試合は確率の高い子が勝ち上がっていたが最近の12歳以下のトップ選手はそうでもなくなってきている。自分の武器を使い、攻めのパターンをしっかり持っている選手が強い。自分の強みに目を向け、磨くことと苦手なことを克服することのどちらも練習でやっておく必要がある。一筋縄ではいかず、常に相手によってプレーとショットの選択を考えながら最善を見つけていくのがテニスのおもしろいところ一つなのでジュニアにもたくさん頭を使ってプレーする楽しさを感じながら成長していってほしい。
下川花
【結果】9/17 ワンデイ オレンジボール
優勝 内田智也(桜田倶楽部) 準優勝 田中丞(桜田倶楽部)
オレンジボール大会は初出場選手が増えてきて、違った顔ぶれでスタートした。
今回、決勝に残った田中丞も初出場メンバーの一人だった。スタートはかなり緊張して固まっていたが、相手にリードされても諦めず、大きなアップダウンもなく戦い続けた結果、リーグ1位となった。もう一つのリーグで勝ち上がったのは内田智也。彼は体も大きく年齢も少し上ということもあり、フォアハンドとサーブの威力は抜群。みんなそのパワーボールに圧倒されていた。数年前は初出場の子は試合をこなすことと、ボールを追いかけること、サーブを入れることに苦戦し、精一杯だった子が多かったイメージだったが最近、出場してくれるメンバーはラリーも成立して相手のいないところを狙うところまでできている子が多々いる。これはテニス界の早熟化の影響でレベルが上がっているのか何なのか。見ているほうは見応えがあって面白い。決勝戦は4-4までいき接戦だったが、最後は一枚上手な内田智也が取り切った。田中丞も大健闘だったが終わった後に悔し涙を流している姿を見て、彼の闘争心、勝負へのこだわりが今後、楽しみだと感じさせてくれた。
まだまだ暑い日が続くと連日、耳にするので、子供たちも暑さ対策を自分でしっかりできるように習慣にしていってほしい。
下川花
【結果】9/10 ワンデイ グリーンボール
優勝 石井杏奈(善福寺公園テニスクラブ) 準優勝 中澤しのぶ(桜田倶楽部)
15時を過ぎ、強烈な西陽が射し込むなかでのワンデイ、グリーンボールの部。今回は見慣れた顔が多く子供たち同士仲が良くなっている。これがマイナスにならなければ良いなと思いながら今大会がスタートした。
ワンデイは2つのリーグの1位同士で最後決勝戦を行うが、今回2つのリーグは対照的な形となった。
片方は、試合展開が早くスコアも差があり、4勝で勝ち上がった石井選手は危なげない試合をしていた。一方で、ほとんどの試合が競り、タフマッチが多い中、追い詰められるシーンもあったがなんとか勝ち上がった中澤選手。今回はこの2名での決勝戦となった。
序盤は中澤選手優勢で3-0。その後もゲームを落とす場面もあったが、5-3中澤選手リード。中澤選手が王手をかけるがここから石井選手の反撃開始。じわじわと差を埋めてゲームカウント5-5。今大会は6ゲーム先取のルールだったので、最後はメンタル的に余裕が見られた石井選手が6-5で優勝を飾った。
どのボールに関わらずナイスゲームが多くなってきたワンデイジュニアトーナメント。長いラリーが多いが決め手に欠ける感じも同時に見て取れる。ラリーの中での正しいポジショニングや、少しずつポジションを変えて前後の奥行きなど上手く使えてくるともっと見応えのある試合が増えそうな予感がしますね。
知久和弘
【結果】9/3 ワンデイ レギュラーボール
優勝 田原大輝(桜田倶楽部) 準優勝 成澤清一郎(桜田倶楽部)
朝と夕方以降はだいぶ秋らしくなってきているが、まだまだワンデイは暑い中のスタート。今回も試合ごとにレストを入れて行った。
今回は試合前に知久コーチから「ひとりで戦うように」とアナウンスをし、スタートした。桜田所属の選手が多いので近くにコーチがいるとチラチラ視線を送ってきたり、上手くいかないときにお父さん、お母さんの顔を見る子がいるので、周りに頼らず、コート上で起きている問題は自分一人で解決して戦うということを意味している。また今月より、コロナでなくなっていたテニスの大切な文化である、試合終了後の握手を再開した。コロナ禍に試合に出始めた年代の子たちは試合後に握手をすることを知らない子もいる。テニス選手として知っておいてほしいことなのでワンデイに参加している子たちが当たり前に握手をできるようになるといいなと思い、再開した。
桜田メンバーが多い大会となった今回の決勝は桜田プレプレイヤーズ所属の先輩後輩対決となった。お互いの思いがぶつかり合う、とても良い試合だったが、経験とショットの威力、コートを広く使いアグレッシブにプレーした田原の優勝で終わった。成澤も今までにないほど積極的に自分からポイントを取りにいく姿勢がみれて、同士討ちの試合としては申し分のない内容だった。他のメンバーも着実に力を付けているのが見て取れる。もっともっとアイディア豊富にチャレンジする姿を今後も見ていきたい。
下川花
【結果】8/27 ワンデイ オレンジボール
優勝 櫻井奏生(サントピア) 準優勝 櫻井響生(サントピア)
まだまだ暑さが続く中、この日はいくらか涼しく感じたが試合毎にレストを挟みながら進行した。参加者の中には幼稚園生もいたがみんな、めげることなく戦い抜いた。
ここ数ヶ月で代交代をし、今までオレンジに出場していた子たちがグリーンに移行、グリーンに出場していた子がイエローに移行している中、オレンジは今まで先輩たちの胸を借りていた面々がレギュラーメンバーになってきている。そんな中、今回のオレンジはなかなか内容の濃い、良い大会だった。決勝を戦った櫻井兄弟はオレンジコートをフルに活用し、狙いと展開が見て取れた。久しぶりにオレンジボール大会でしっかりとネットプレーでポイントを取る選手を見た。二人は体格もしっかりしていてサーブもかなり強力。桜田メンバーは普段のレッスンでは受けないようなボールが来るので、みんな苦戦していた。
他のメンバーも弾道で回転がかかったボールでしっかりラリーする子、クロスで相手を追い出し、オープンコートにしっかりとラケットを振って狙える子もいて、テニスというゲームが成立していた。
コートに収めることの重要性も理解しつつ、勇気を出して狙ったコースにラケットを振って打つこと、自分から展開していくことを同時に進めていってほしいと感じた。今はまだ相手より多くコートにボールを返すことで勝つことができる年代だが、それでは勝てなくなる年代が絶対にやってくる。今から色んなことにチャレンジしながら試合を進める楽しさを感じながら成長していってほしい。来月以降もオレンジメンバーの成長が楽しみに思える。
下川花
【結果】8/20 ワンデイ グリーンボール
優勝 山本容央(桜田倶楽部) 準優勝 中澤しのぶ(桜田倶楽部)
本日は全体的にワンデイによく出ている子どもたちでの試合となった。よく出ていたというのは「オレンジボールの部」だ。今回はグリーンボールなので各々がステップアップしていて、目標と戦う場のステージを高く設定し直しているのだろう。
決勝戦は、4勝で勝ち上がった山本選手と、3勝1敗で勝ち上がった中澤選手で行われた。山本選手はリーグ戦4勝ではあったが、あともう少しで勝てるところを勝ち切れず巻き返されてしまう場面が何度かあったが、決勝戦は最後までしっかり決め切り優勝を飾った。
短い戦いだと最初に気が抜けるとあっという間に負けてしまうし、最後に気が抜けるとあっという間に巻き返されてしまう。1ポイント目からエネルギーを出力して戦う事がかなり重要になってくる。もし、「自分はスロースターターなんだよな…」と感じている選手は、ウォームアップの大切さがより分かるようになってくると勝てる試合も多くなりそうですね。
今回のワンデイグリーンボールの部は、熱中症対策のレストを入れる為、4ゲーム先取・セミアドバンテージ方式(決勝戦のみ6ゲーム先取ノーアドバンテージ)での試合とさせて頂きました。今後もその日の気温や湿度によって試合方式が変わる可能性が御座いますのでご理解の程宜しくお願いいたします。
知久和弘
【結果】7/16 ワンデイ レギュラーボール
優勝 三浦桃果(桜田倶楽部) 準優勝 菅野伊吹弓(桜田倶楽部)
茹だるような暑さで、タフな1日が予想されたワンデイ、レギュラーボールの部。
結果、子どもたちにとって、夏の大会の厳しさを学べる良い機会になった。
決勝は、予選リーグ危なげなく無敗で勝ち上がった菅野選手と、4戦ロングマッチだったが全て勝ち切った三浦選手。対照的な予選リーグを通過した2人での決勝戦になった。
しっかりとしたラリーで試合が始まり、お互い丁寧な動きで試合を進める。
シーソーゲームだったが、しぶとく粘る三浦選手が徐々に菅野選手からリードを奪い始める。ゲームスコアも少しずつ差が開いていき、そのまま菅野選手は差を埋められず三浦選手が優勝を飾った。
ワンデイやその他の試合に挑む時は、テーマやトライすることを意識すると良いと思います。
ただなんとなく試合をして、なんとなく勝ったり負けたりして得られるものと、何か一つでも意識して試合を終えて得られるものは質が変わってきます。ちなみに今回優勝した三浦選手は「諦めない」がテーマだったそうですよ。
知久和弘
【結果】7/9 ワンデイ オレンジボール
優勝 久保田堅慎(桜田倶楽部) 準優勝 櫻井響生(サントピアテニスクラブ)
小雨混じりで湿度が高く、体にこたえる厳しい蒸し暑さでのワンデイオレンジボールの部。
予選リーグは、暑さのせいなのか全体的に少し元気が無いように感じたが、その中でも競る試合を勝ち切り決勝に駒を進めたワンデイ初出場の櫻井選手。一方、前々回、前回と悔しい思いをしたが、予選リーグのゲーム取得率が一番高かった久保田選手が決勝戦を戦う。
相手を左右に振ってポイントを展開する久保田選手に対し、ドロップショットや、サーブアンドボレーなど多彩なプレイを見せる櫻井選手の試合は観戦していて単純に面白いと感じた。試合は一進一退で途中少し強い雨が降ったりしたが最後まで崩れなかった久保田選手が優勝を手にした。
試合のターニングポイントはふとしたタイミングにあります。なんてことないポイントから流れが変わってしまって逆転されてしまったり、したり。同じ1ポイントでも0-0からの1ポイントと30-30での1ポイントは重みが変わりますし、それはゲームやセットでも言えると思います。
ゲーム感覚、嗅覚は試合で養ってください、試合が一番の練習などと言われたりしますしね。
P.S. 今大会も途中でリタイアした選手がいました。ワンデイジュニアは最低でも1人4試合、決勝まで行くと5試合あります。試合の準備、持ち物など出来るだけ子どもたちに用意してもらいたいですが、荷物や飲み物の確認等ご父兄の方々もサポートの方宜しくお願いいたします。
知久和弘
【結果】7/2 ワンデイ グリーン
優勝 志村 泰貫(テニスサンライズ)/準優勝 山本 容央(桜田倶楽部)
今回も猛暑の中の開催で選手にとっては過酷な環境での試合になった。体調不良になる選手が出ないと良いなと思いながらスタートしたが、案の定、2人途中棄権。夏の試合に臨むにはしっかりと準備が必要なことを実感したはず。当日の飲み物、アイスバッグ、捕食等の準備だけでなく前日の睡眠時間等もとても大事。
子供の体力は無限にあると思ったら大間違い。子供に大丈夫?と聞いたら大丈夫と答える子が大半。ワンデイは練習試合なので無理してまでやることはありません。
4月に学年も変わり、オレンジボールからグリーンボールに移行しているメンバーとグリーンボール常連のメンバーが交じり合う大会になった。途中棄権者も出た為、途中で全員での総当たりに変更。ルールも6ゲーム先取ノーアドバンテージから4ゲーム先取セミアドバンテージに変更して、初めてのルールに混乱するメンバーもいた。普段、ノーアドの試合ばかりしている子供たちは2本連続でポイントを取ることの大切さ、大変さを知らないのでこれもよい経験。このステージではまずしっかりと深いボールを打てることが大切。その中で中に入っていけるボールを逃さず高い打点でコーナーを狙えるかどうか。その次に角度をつけて相手をコートの外に追い出せるかどうか。ここまでしっかりできるとネットプレーに出る機会も増え、コート全体を使ったプレーができる。今回、全勝で優勝した志村泰貫はいろんなボールを使って相手を崩し、コートの中でのアタックもパワフルなショットを打ち抜けていたのが勝因となった。気持ちが切れることもなく暑いなか最後まで元気に戦っていた。すごくゲームを楽しんでいるように見え、今後が楽しみな選手の一人。あれやこれやと大人は考えるが、この年齢の間はとにかく、テニスというゲームを楽しむことを忘れず、楽しむ中で学びを増やしていってほしいですね。年々、夏の気温が上昇しているので体調管理を第一に。最後にもう一つ。みんなの前でのスピーチは恥ずかしいけど自分の思いを人に伝えることはとても大切。これも練習が必要ですね。
下川 花
【結果】ワンデイ 6/25 レギュラーボール
優勝 斎藤日和(テニスサンライズ)/準優勝 堀口蒼央(昭和の森)
まだ梅雨の途中だというのに、夏が本格的に始まったかと思うほどの暑さの中、ワンデイレギュラーボールがスタート。暑い中の試合は技術だけではなく、フィジカルと気持ちのタフさが普段より勝負を分けるキーになる。体力的にも苦しい中でいかに頭をフレッシュな状態に保ち、考えながらプレーできるかは選手としてとても大切。
今回、優勝した斎藤日和は何年も桜田ワンデイに参加してくれている常連選手の一人。先日行われた関東小学生大会にも出場している強者。やはりひとつ上のステージで戦っている選手はコートでの立ち姿、戦いっぷりが違う。意図したボールを狙ったところにしっかりと打ち抜ける、サービスボックス、ネット付近のボールをしっかりと決め切ってポイントに繋げるができていた。一見簡単なようでこれらはとても難しく、勇気と自信がないとできないが勝つためには必須。斎藤と決勝を戦ったのは前回大会で優勝した堀口蒼央。堀口がリードをする場面もあったが大事なところは取らせてもらえず、斎藤が勝ち切った。堀口は前半の試合で調子が出ず、気持ちもダウンする時間帯があったが試合を重ねるごとに調子が上がり決勝戦はとても良い試合になった。テニスは気持ちの切り替えがとても大事。ミスを引きずらず、次のポイントに向かっていくことができる選手は強い。ワンデイのような練習試合のときに気持ちの面の訓練もしておくと、本番で良いパフォーマンスが出せるはず!これからも桜田ワンデイを有効活用して訓練を重ねてレベルを上げていってほしいです。
下川 花
優勝 日垣陽菜子(ファーイースト) 準優勝 天本知希(狛江ATP)
今回の参加者は久しぶりに他倶楽部のジュニアが大半で少し違う雰囲気の大会となった。
この日は8人での開催となり、各リーグで順位が決まったあとに全員が順位戦を行った。最近のグリーンボール大会ではほぼ毎回、決勝まではいっていた山本容央は優勝するつもりで意気込んでいたがリーグ初戦でまさかの敗退。本人に聞くと「気を抜いていた」という。勝負はそんなに甘くないので足元を救われた。実力があってもほんの少しの気の緩みで結果が変わってしまう。どんな相手でも決して舐めてかかってはいけないということを学んだはず。
そんな中、決勝に残ったのは日垣陽菜子と天本知希。二人とも以前見た時より成長していて感心した。日垣はリーグ戦の時から終始攻めの姿勢で戦っていた。それと反対に天本は確率の高いテニスで決勝まで駒を進めた。日垣がリードしてそのまま終わるかと思ったがしつこく、じわじわと天本が追い上げ、どちらに転ぶか分からない試合になったが最後は変わらず攻め続けた日垣に軍配があがった。天本は自分の良さを生かしつつ自分からコートの中に入って展開していく力がついてくると面白そうだと思った。テニスは確率のスポーツでもあるが自分からポイントを取りに行くことができないと最終的に強い選手にはなれない。しかし攻めることでミスのリスクが高くなるのでそこのバランスが難しい。たいてい力の弱い低年齢の試合は確率の高い子が勝ち上がっていたが最近の12歳以下のトップ選手はそうでもなくなってきている。自分の武器を使い、攻めのパターンをしっかり持っている選手が強い。自分の強みに目を向け、磨くことと苦手なことを克服することのどちらも練習でやっておく必要がある。一筋縄ではいかず、常に相手によってプレーとショットの選択を考えながら最善を見つけていくのがテニスのおもしろいところ一つなのでジュニアにもたくさん頭を使ってプレーする楽しさを感じながら成長していってほしい。
下川花
優勝 内田智也(桜田倶楽部) 準優勝 田中丞(桜田倶楽部)
オレンジボール大会は初出場選手が増えてきて、違った顔ぶれでスタートした。
今回、決勝に残った田中丞も初出場メンバーの一人だった。スタートはかなり緊張して固まっていたが、相手にリードされても諦めず、大きなアップダウンもなく戦い続けた結果、リーグ1位となった。もう一つのリーグで勝ち上がったのは内田智也。彼は体も大きく年齢も少し上ということもあり、フォアハンドとサーブの威力は抜群。みんなそのパワーボールに圧倒されていた。数年前は初出場の子は試合をこなすことと、ボールを追いかけること、サーブを入れることに苦戦し、精一杯だった子が多かったイメージだったが最近、出場してくれるメンバーはラリーも成立して相手のいないところを狙うところまでできている子が多々いる。これはテニス界の早熟化の影響でレベルが上がっているのか何なのか。見ているほうは見応えがあって面白い。決勝戦は4-4までいき接戦だったが、最後は一枚上手な内田智也が取り切った。田中丞も大健闘だったが終わった後に悔し涙を流している姿を見て、彼の闘争心、勝負へのこだわりが今後、楽しみだと感じさせてくれた。
まだまだ暑い日が続くと連日、耳にするので、子供たちも暑さ対策を自分でしっかりできるように習慣にしていってほしい。
下川花
優勝 石井杏奈(善福寺公園テニスクラブ) 準優勝 中澤しのぶ(桜田倶楽部)
15時を過ぎ、強烈な西陽が射し込むなかでのワンデイ、グリーンボールの部。今回は見慣れた顔が多く子供たち同士仲が良くなっている。これがマイナスにならなければ良いなと思いながら今大会がスタートした。
ワンデイは2つのリーグの1位同士で最後決勝戦を行うが、今回2つのリーグは対照的な形となった。
片方は、試合展開が早くスコアも差があり、4勝で勝ち上がった石井選手は危なげない試合をしていた。一方で、ほとんどの試合が競り、タフマッチが多い中、追い詰められるシーンもあったがなんとか勝ち上がった中澤選手。今回はこの2名での決勝戦となった。
序盤は中澤選手優勢で3-0。その後もゲームを落とす場面もあったが、5-3中澤選手リード。中澤選手が王手をかけるがここから石井選手の反撃開始。じわじわと差を埋めてゲームカウント5-5。今大会は6ゲーム先取のルールだったので、最後はメンタル的に余裕が見られた石井選手が6-5で優勝を飾った。
どのボールに関わらずナイスゲームが多くなってきたワンデイジュニアトーナメント。長いラリーが多いが決め手に欠ける感じも同時に見て取れる。ラリーの中での正しいポジショニングや、少しずつポジションを変えて前後の奥行きなど上手く使えてくるともっと見応えのある試合が増えそうな予感がしますね。
知久和弘
優勝 田原大輝(桜田倶楽部) 準優勝 成澤清一郎(桜田倶楽部)
朝と夕方以降はだいぶ秋らしくなってきているが、まだまだワンデイは暑い中のスタート。今回も試合ごとにレストを入れて行った。
今回は試合前に知久コーチから「ひとりで戦うように」とアナウンスをし、スタートした。桜田所属の選手が多いので近くにコーチがいるとチラチラ視線を送ってきたり、上手くいかないときにお父さん、お母さんの顔を見る子がいるので、周りに頼らず、コート上で起きている問題は自分一人で解決して戦うということを意味している。また今月より、コロナでなくなっていたテニスの大切な文化である、試合終了後の握手を再開した。コロナ禍に試合に出始めた年代の子たちは試合後に握手をすることを知らない子もいる。テニス選手として知っておいてほしいことなのでワンデイに参加している子たちが当たり前に握手をできるようになるといいなと思い、再開した。
桜田メンバーが多い大会となった今回の決勝は桜田プレプレイヤーズ所属の先輩後輩対決となった。お互いの思いがぶつかり合う、とても良い試合だったが、経験とショットの威力、コートを広く使いアグレッシブにプレーした田原の優勝で終わった。成澤も今までにないほど積極的に自分からポイントを取りにいく姿勢がみれて、同士討ちの試合としては申し分のない内容だった。他のメンバーも着実に力を付けているのが見て取れる。もっともっとアイディア豊富にチャレンジする姿を今後も見ていきたい。
下川花
優勝 櫻井奏生(サントピア) 準優勝 櫻井響生(サントピア)
まだまだ暑さが続く中、この日はいくらか涼しく感じたが試合毎にレストを挟みながら進行した。参加者の中には幼稚園生もいたがみんな、めげることなく戦い抜いた。
ここ数ヶ月で代交代をし、今までオレンジに出場していた子たちがグリーンに移行、グリーンに出場していた子がイエローに移行している中、オレンジは今まで先輩たちの胸を借りていた面々がレギュラーメンバーになってきている。そんな中、今回のオレンジはなかなか内容の濃い、良い大会だった。決勝を戦った櫻井兄弟はオレンジコートをフルに活用し、狙いと展開が見て取れた。久しぶりにオレンジボール大会でしっかりとネットプレーでポイントを取る選手を見た。二人は体格もしっかりしていてサーブもかなり強力。桜田メンバーは普段のレッスンでは受けないようなボールが来るので、みんな苦戦していた。
他のメンバーも弾道で回転がかかったボールでしっかりラリーする子、クロスで相手を追い出し、オープンコートにしっかりとラケットを振って狙える子もいて、テニスというゲームが成立していた。
コートに収めることの重要性も理解しつつ、勇気を出して狙ったコースにラケットを振って打つこと、自分から展開していくことを同時に進めていってほしいと感じた。今はまだ相手より多くコートにボールを返すことで勝つことができる年代だが、それでは勝てなくなる年代が絶対にやってくる。今から色んなことにチャレンジしながら試合を進める楽しさを感じながら成長していってほしい。来月以降もオレンジメンバーの成長が楽しみに思える。
下川花
優勝 山本容央(桜田倶楽部) 準優勝 中澤しのぶ(桜田倶楽部)
本日は全体的にワンデイによく出ている子どもたちでの試合となった。よく出ていたというのは「オレンジボールの部」だ。今回はグリーンボールなので各々がステップアップしていて、目標と戦う場のステージを高く設定し直しているのだろう。
決勝戦は、4勝で勝ち上がった山本選手と、3勝1敗で勝ち上がった中澤選手で行われた。山本選手はリーグ戦4勝ではあったが、あともう少しで勝てるところを勝ち切れず巻き返されてしまう場面が何度かあったが、決勝戦は最後までしっかり決め切り優勝を飾った。
短い戦いだと最初に気が抜けるとあっという間に負けてしまうし、最後に気が抜けるとあっという間に巻き返されてしまう。1ポイント目からエネルギーを出力して戦う事がかなり重要になってくる。もし、「自分はスロースターターなんだよな…」と感じている選手は、ウォームアップの大切さがより分かるようになってくると勝てる試合も多くなりそうですね。
今回のワンデイグリーンボールの部は、熱中症対策のレストを入れる為、4ゲーム先取・セミアドバンテージ方式(決勝戦のみ6ゲーム先取ノーアドバンテージ)での試合とさせて頂きました。今後もその日の気温や湿度によって試合方式が変わる可能性が御座いますのでご理解の程宜しくお願いいたします。
知久和弘
優勝 三浦桃果(桜田倶楽部) 準優勝 菅野伊吹弓(桜田倶楽部)
茹だるような暑さで、タフな1日が予想されたワンデイ、レギュラーボールの部。
結果、子どもたちにとって、夏の大会の厳しさを学べる良い機会になった。
決勝は、予選リーグ危なげなく無敗で勝ち上がった菅野選手と、4戦ロングマッチだったが全て勝ち切った三浦選手。対照的な予選リーグを通過した2人での決勝戦になった。
しっかりとしたラリーで試合が始まり、お互い丁寧な動きで試合を進める。
シーソーゲームだったが、しぶとく粘る三浦選手が徐々に菅野選手からリードを奪い始める。ゲームスコアも少しずつ差が開いていき、そのまま菅野選手は差を埋められず三浦選手が優勝を飾った。
ワンデイやその他の試合に挑む時は、テーマやトライすることを意識すると良いと思います。
ただなんとなく試合をして、なんとなく勝ったり負けたりして得られるものと、何か一つでも意識して試合を終えて得られるものは質が変わってきます。ちなみに今回優勝した三浦選手は「諦めない」がテーマだったそうですよ。
知久和弘
優勝 久保田堅慎(桜田倶楽部) 準優勝 櫻井響生(サントピアテニスクラブ)
小雨混じりで湿度が高く、体にこたえる厳しい蒸し暑さでのワンデイオレンジボールの部。
予選リーグは、暑さのせいなのか全体的に少し元気が無いように感じたが、その中でも競る試合を勝ち切り決勝に駒を進めたワンデイ初出場の櫻井選手。一方、前々回、前回と悔しい思いをしたが、予選リーグのゲーム取得率が一番高かった久保田選手が決勝戦を戦う。
相手を左右に振ってポイントを展開する久保田選手に対し、ドロップショットや、サーブアンドボレーなど多彩なプレイを見せる櫻井選手の試合は観戦していて単純に面白いと感じた。試合は一進一退で途中少し強い雨が降ったりしたが最後まで崩れなかった久保田選手が優勝を手にした。
試合のターニングポイントはふとしたタイミングにあります。なんてことないポイントから流れが変わってしまって逆転されてしまったり、したり。同じ1ポイントでも0-0からの1ポイントと30-30での1ポイントは重みが変わりますし、それはゲームやセットでも言えると思います。
ゲーム感覚、嗅覚は試合で養ってください、試合が一番の練習などと言われたりしますしね。
P.S. 今大会も途中でリタイアした選手がいました。ワンデイジュニアは最低でも1人4試合、決勝まで行くと5試合あります。試合の準備、持ち物など出来るだけ子どもたちに用意してもらいたいですが、荷物や飲み物の確認等ご父兄の方々もサポートの方宜しくお願いいたします。
知久和弘
優勝 志村 泰貫(テニスサンライズ)/準優勝 山本 容央(桜田倶楽部)
今回も猛暑の中の開催で選手にとっては過酷な環境での試合になった。体調不良になる選手が出ないと良いなと思いながらスタートしたが、案の定、2人途中棄権。夏の試合に臨むにはしっかりと準備が必要なことを実感したはず。当日の飲み物、アイスバッグ、捕食等の準備だけでなく前日の睡眠時間等もとても大事。
子供の体力は無限にあると思ったら大間違い。子供に大丈夫?と聞いたら大丈夫と答える子が大半。ワンデイは練習試合なので無理してまでやることはありません。
4月に学年も変わり、オレンジボールからグリーンボールに移行しているメンバーとグリーンボール常連のメンバーが交じり合う大会になった。途中棄権者も出た為、途中で全員での総当たりに変更。ルールも6ゲーム先取ノーアドバンテージから4ゲーム先取セミアドバンテージに変更して、初めてのルールに混乱するメンバーもいた。普段、ノーアドの試合ばかりしている子供たちは2本連続でポイントを取ることの大切さ、大変さを知らないのでこれもよい経験。このステージではまずしっかりと深いボールを打てることが大切。その中で中に入っていけるボールを逃さず高い打点でコーナーを狙えるかどうか。その次に角度をつけて相手をコートの外に追い出せるかどうか。ここまでしっかりできるとネットプレーに出る機会も増え、コート全体を使ったプレーができる。今回、全勝で優勝した志村泰貫はいろんなボールを使って相手を崩し、コートの中でのアタックもパワフルなショットを打ち抜けていたのが勝因となった。気持ちが切れることもなく暑いなか最後まで元気に戦っていた。すごくゲームを楽しんでいるように見え、今後が楽しみな選手の一人。あれやこれやと大人は考えるが、この年齢の間はとにかく、テニスというゲームを楽しむことを忘れず、楽しむ中で学びを増やしていってほしいですね。年々、夏の気温が上昇しているので体調管理を第一に。最後にもう一つ。みんなの前でのスピーチは恥ずかしいけど自分の思いを人に伝えることはとても大切。これも練習が必要ですね。
優勝 斎藤日和(テニスサンライズ)/準優勝 堀口蒼央(昭和の森)
まだ梅雨の途中だというのに、夏が本格的に始まったかと思うほどの暑さの中、ワンデイレギュラーボールがスタート。暑い中の試合は技術だけではなく、フィジカルと気持ちのタフさが普段より勝負を分けるキーになる。体力的にも苦しい中でいかに頭をフレッシュな状態に保ち、考えながらプレーできるかは選手としてとても大切。
今回、優勝した斎藤日和は何年も桜田ワンデイに参加してくれている常連選手の一人。先日行われた関東小学生大会にも出場している強者。やはりひとつ上のステージで戦っている選手はコートでの立ち姿、戦いっぷりが違う。意図したボールを狙ったところにしっかりと打ち抜ける、サービスボックス、ネット付近のボールをしっかりと決め切ってポイントに繋げるができていた。一見簡単なようでこれらはとても難しく、勇気と自信がないとできないが勝つためには必須。斎藤と決勝を戦ったのは前回大会で優勝した堀口蒼央。堀口がリードをする場面もあったが大事なところは取らせてもらえず、斎藤が勝ち切った。堀口は前半の試合で調子が出ず、気持ちもダウンする時間帯があったが試合を重ねるごとに調子が上がり決勝戦はとても良い試合になった。テニスは気持ちの切り替えがとても大事。ミスを引きずらず、次のポイントに向かっていくことができる選手は強い。ワンデイのような練習試合のときに気持ちの面の訓練もしておくと、本番で良いパフォーマンスが出せるはず!これからも桜田ワンデイを有効活用して訓練を重ねてレベルを上げていってほしいです。
下川 花