【スタッフブログ】テニス本の紹介

2020-03-14

こんにちは桜田倶楽部の大塚です。

今回のブログでは、自分が昔一度読んだことのある「ウイニングアグリー」という本について書いていきたいと思います。著者はブラッドギルバートという元プロテニス選手で、みなさんも聞いたことや知っている人は多いのではないかと思います。また、世界ランク最高4位にもなったことある選手でもあります。

そして、この本は何を主旨に書かれているのかというと、1セットマッチや3セットマッチでの試合の進め方、ウォームアップのやり方、などです。なので、テニスの戦略本のような本になっています。この本の全ての項目を紹介することはできないのでいくつか取り上げた上で書いていきたいと思います。

そこで、取り上げたのは、次の3つの項目です。

1.試合での対戦相手との5分ウォームアップやサーブ4本のアップをどのように行うべきか?

2.シコラーの攻略法は?

3.サウスポー(左利き)の攻略法は?

 

それでは初めに、1つ目の項目です。正直自分も高校生のとき、この本を読むまでは5分ウォームアップやサーブ4本のアップについて考えたことはありませんでした。その時、この本を読んでここまで細かく考えているなんてと衝撃を受けたのを覚えています。

5分ウォームアップの場合には、必ず相手に全てのショットを打たせることが大切です。全てのショットを打たせた上でどこが苦手なのかよく見ることです。例えば、バックにボールを送っても回り込みフォアでバックハンドを打たなかったりと、どこかのショットを隠していたらそのショットが苦手ということになります。そうすることで、苦手なところを見つけてより戦略的にスタートを切れると思います。それから、必ず苦手なショットを多く打ってアップで練習した方がいいとも書いてあります。なぜなら、弱点は試合中必ず相手に読まれてしまうためアップで隠す必要はないのです。なので、自分の弱点のショットをより感覚を高めておいたほうが有効だということです。それから、サーブ4本のアップでは必ず相手の打ってきたボールをリターンすることが大切です。なぜなら、この4本で相手のサーブに慣れることができるからです。そうすることで、できるだけ早く相手のサーブをブレークできる確率が上がると思います。なおさら、相手がいいサービスを持っている場合は、この方法はより有効になってきます。

次に2つ目と3つ目のシコラーと左利きプレイヤーの攻略法についてみていきましょう。自分のイメージですが、シコラーや左利きプレーヤーに悩まされてしまう人が多いように思います。なので、他にもたくさんのプレイヤーの攻略法は書かれていたのですが、その中でもこの2つのタイプを選ばせてもらいました。

最初に、シコラーの攻略法から見ていきましょう。

シコラーの攻略法は2つあります。

まず、シコラーは得意な土俵から引きずりだすことが大切です。シコラーは、ストロークを得意としているので、そこから引きずりだすことが土俵から引きずりだすということなりす。なので、ドロップなどを使ってネット前に誘き出してからボレーを打たせるか、誘き出してそのままパッシング抜きにいくなどが攻略法になります。ここで、1つ目の項目であげた、相手の苦手なショットをみるということも活かすことができます。なぜなら、シコラーと対戦する時にシコラーがボレーをやる時に足元で打たせるためのスピンのボールや急に早いボールを打ったりなどしてどれくらいできるのかみることで、試合の戦略の材料に活かすことができるはずです。もう1つの攻略法として、最初の3ゲームでストロークの粘り合いで相手がミスをするまで待つのも1つの攻略法です。シコラーとやると相手は必ずこちらにミスをさせて調子を崩そうとして、最初の3ゲームは長いラリー戦になります。そこで、相手よりも粘り抜いて相手が先ミスをさせれば相手は戦略を変えて攻めてくるはずです。シコラーが無理をして攻め始めたときが、シコラーが崩れる時の兆候だとブラッドギルバートは言っています。なので、シコラーが無理に攻め始めたらこちらに流れが来ている証拠です。

 

次に、左利きのプレイヤーに対する攻略法をみていきましょう。左利きとプレーする場合に知っておかなければならない法則があります。それは、相手のフォアのクロスは自分の苦手なバックですが、自分のフォアのクロスは相手のバックです。ということは、どちらがフォアのクロスラリーに持っていくことができるのかがストロークで主導権を握るための大切なポイントとなります。もう1つは、相手にバックに狙われている時にバックハンドで難しいコースを狙ってミスをしたりなど、簡単なミスをしないことが大切です。ミスをするぐらいなら甘いボールを真ん中に入れて相手に決められたほうが相手にも流れを簡単に渡さないですみます。また、そうすることで相手にボールを打つ機会が増えていきその分ミスをする確率も上がります。

 

いかがだったでしょうか?この3つの項目だけでも新たな発見があった人はいたのではないでしょうか?この本にはブラッドギルバート選手自身の体験談や他にもいろいろな事がたくさん盛り込まれています。自分が書いたのほんの一部の項目です。それから、ボリスベッカーやジョンマッケンローをどうやって倒したのか詳細に書かれており、とても面白い内容になっています。また、この本を読むことによってテニスのより深い部分にも触れられるのではないかと思います。

是非この本を手にとって多くのアイディアを自分のものにして試合で活かしてくれること