【結果】9/24 ワンデイ グリーンボール
優勝 日垣陽菜子(ファーイースト) 準優勝 天本知希(狛江ATP)
今回の参加者は久しぶりに他倶楽部のジュニアが大半で少し違う雰囲気の大会となった。
この日は8人での開催となり、各リーグで順位が決まったあとに全員が順位戦を行った。最近のグリーンボール大会ではほぼ毎回、決勝まではいっていた山本容央は優勝するつもりで意気込んでいたがリーグ初戦でまさかの敗退。本人に聞くと「気を抜いていた」という。勝負はそんなに甘くないので足元を救われた。実力があってもほんの少しの気の緩みで結果が変わってしまう。どんな相手でも決して舐めてかかってはいけないということを学んだはず。
そんな中、決勝に残ったのは日垣陽菜子と天本知希。二人とも以前見た時より成長していて感心した。日垣はリーグ戦の時から終始攻めの姿勢で戦っていた。それと反対に天本は確率の高いテニスで決勝まで駒を進めた。日垣がリードしてそのまま終わるかと思ったがしつこく、じわじわと天本が追い上げ、どちらに転ぶか分からない試合になったが最後は変わらず攻め続けた日垣に軍配があがった。天本は自分の良さを生かしつつ自分からコートの中に入って展開していく力がついてくると面白そうだと思った。テニスは確率のスポーツでもあるが自分からポイントを取りに行くことができないと最終的に強い選手にはなれない。しかし攻めることでミスのリスクが高くなるのでそこのバランスが難しい。たいてい力の弱い低年齢の試合は確率の高い子が勝ち上がっていたが最近の12歳以下のトップ選手はそうでもなくなってきている。自分の武器を使い、攻めのパターンをしっかり持っている選手が強い。自分の強みに目を向け、磨くことと苦手なことを克服することのどちらも練習でやっておく必要がある。一筋縄ではいかず、常に相手によってプレーとショットの選択を考えながら最善を見つけていくのがテニスのおもしろいところ一つなのでジュニアにもたくさん頭を使ってプレーする楽しさを感じながら成長していってほしい。
下川花